• 住宅ローンの返済額はいくらが理想?毎月の返済額を決める方法とは

  • 公開日:2023/01/15


マイホームを手に入れるため、住宅ローンを組む人は多いです。住宅ローンは長期間返済が続くため、返済可能な金額を算出しなければなりません。自分の収入をしっかり把握して返済額を決めることが大事で、無理な返済計画は必ず失敗します。今回は、理想の住宅ローン返済額を探っていきましょう。

月々の返済額の決め方

住宅ローンは大きな負担ですが、月々の返済額は何をポイントにして決めればよいのでしょうか?

年収で決める

月々の返済額は、年収に占める年間返済額の割合、返済負担率から決めます。家計に無理のない返済プランを立てるためには、20~25%程度が目安となります。また、住宅ローンの返済方法は「毎月決まった金額だけ返済する」「毎月の返済に加えて、ボーナス月に増額して返済する」の2種類あります。ボーナス払いを選択する際は、勤務先の業績によってボーナスが減額される可能性があることを認識しておきましょう。

頭金で決める

頭金に充当する金額を手元資金から出し融資率を下げることで、借入金額の圧縮や金利の優遇につながります。

返済年数から決める

返済期間を長くするほど月々の返済額は少ないので、自分に合った返済年数を選択しましょう。

維持費を考える

月々の返済だけでなく、住宅の維持費用も考えておかなければなりません。維持費として年間30~40万円程度の負担を想定しておきます。

無理のない返済金額を算出する

家計に無理のない金額設定とし、将来を見据えて返済プランを立てましょう。アバウトな考えで無理をすると、必ず破綻することになります。

返済額を決める際の注意点

返済額を決める際には、気を付けなければならない注意点がいくつかあります。

諸費用を考える

住宅ローン以外にも登記費用など諸費用というものがかかってくるため、それを踏まえて返済プランを立てます。

将来の収入の増減を考える

収入というのはさまざまな要因で増減するもので、とくに減少する可能性を考えておかなければなりません。

生活環境の変化を考える

経年とともに生活環境は変化するため、将来の変化を考慮して返済プランを立てましょう。

貯金をすべて頭金にしない

少しでも利息を減らそうと、貯金を全額頭金にしないようにしましょう。最低限の生活資金を手元に置いておくことが大事で、ある程度の余裕が必要です。

返済シミュレーションを見てみよう

住宅ローンの返済計画を立てるために、金融機関などでシミュレーションできます。住宅ローンの返済額は借入額、金利、返済期間によって決まり、借入額は金額に比例して返済額が増減します。たとえば金利1.40%、返済期間35年とすると、100万円あたりの返済額は3,013円となり、3,000万円を借りた場合の返済額は9万390円(3,013円×30)となります。

住宅ローン月々8万円返済プラン

固定金利1.49%(15年は1.36%)・元利均等返済・融資率90%以下で試算します。返済期間による借入可能額・必要年収を見ていくと「返済期間15年:1,301万円/320万円」「返済期間25年:2,002万円/320万円」「返済期間35年:2,616万円/320万円」となります。

住宅ローン月々8万円返済でマイホームは購入できる?

次に住宅ローン月々8万円返済でマイホームを購入できるかどうかを考えてみましょう。頭金なし・固定金利1.49%・返済期間35年で考えると、毎月8万円返済で借りられる金額は2,616万円となります。頭金や購入物件次第ですが、マイホーム取得は難しくないでしょう。また新築を購入する場合は、ハウスメーカーなどの調査によると、月々の返済を8万円にすると頭金なしでの購入は難しいかもしれません。

もしも借入金額が足りないとなっても、予算を増やすことは返済プランの破綻を招く結果となってしまいます。そのような場合は、まず設計プランの見直しを考えます。家計に無理のない返済比率は、20~25%が目安であるということを知っておきましょう。

このように、あらかじめ返済シミュレーションを見ておくことはとても重要です。住宅ローンの計算は難しいですが、エクセルなどの表計算ソフトを使えばシミュレーションでき、借入額から返済額を計算したり、住宅ローンの償還表をつくったりすることも可能です。償還表とは、月々の返済ごとに返済額に占める元金と利息の内訳、ローン残高が分かる表のことをいいます。ハウスメーカーや銀行でもシミュレーションをしてもらえるので、事前に返済シミュレーションをしておくことが望ましいです。

まとめ

住宅ローンの毎月の返済額を決める方法を見てきましたが、参考になりましたか?誰もが住宅ローンを利用してマイホームを手に入れ、毎月返済をしています。その返済によって家計が苦しくなり、ローンが払えなくなってしまっては意味がありません。事前に返済シミュレーションを行い、破綻しない返済計画を立てることが大事です。過度な借入をせず、なるべく月々の返済額を抑えるようにしましょう。マイホームを手に入れても、返済に追われる生活をしていては決して快適なものとはいえません。事前にしっかりとした準備をし、ゆとりある生活を目指しましょう。

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