公開日:2021/03/15
静岡県内のハウスメーカーで住宅を建築したい場合には、住宅建築工法なども頭に入れておくとよいかもしれません。住宅建築工法に対してあまり興味はないかもしれませんが、住宅を建築するとなれば別でしょう。それぞれの工法を調べて、より自分たちにふさわしいものを選んでください。今回は、具体的な工法を大きく分けて3種類紹介します。
日本の住宅の中には、鉄骨造りや鉄筋コンクリート造りといった住宅建築工法が増えてきました。この2つは似ているようで、種類が異なります。鉄骨造りは、鉄骨を利用した住宅になりますが、すべてが鉄でできているわけではありません。あくまでも、支えとなる柱だけが鉄骨でできています。
それ以外の部分は、木材などを使っており、木材の温かさや柔らかさなどを感じることも可能です。従来では、3階建ての一戸建て住宅を建てる場合、木造住宅では耐震性や耐久性に問題が生じるため、建築できませんでした。
木造住宅の代わりに登場したのが、鉄骨造りと呼ばれるものです。この造りの特徴は、鉄筋コンクリートほど費用がかからないものの、耐震性に優れていることでしょう。そのため大きな地震を静岡県で想定するならば、鉄骨造りにするのもよいかもしれません。とくに静岡県は、日本の中でも東海地震の被害を受けやすい場所といわれています。そのため、事前に耐震性の対策を充分に施しておいて損はないでしょう。
これに対して、鉄筋コンクリート住宅は中心となる柱以外にも鉄筋を使っています。またコンクリートを利用しているため、他の種類よりも耐震性が高いといわれており、台風にも強いのが大きな魅力です。問題があるとすれば、費用が他の住宅建築工法に比べると高くなりやすいことです。
日本の住宅の多くは、従来工法と呼ばれる方法で建築されています。この特徴は、日本の風土に合っている建築工法だということです。具体的にいえば、日本は四季がはっきりしている国です。冬場は寒く夏場は気温が高くなるため、適した環境にしなければいけません。
そこでこの従来工法と呼ばれる木造造りの建築方法が開発されました。従来工法の特徴は、比較的安価な費用で建築できることです。そのため、金銭的な負担を可能な限り少なくしたい人にとっては魅力的といえるでしょう。
次に、従来工法で住宅建築ができる業者の数が多いこともメリットです。もともと日本で伝えられてきた建築方法のため、ほとんどの建築業者でも従来工法を採用しています。そのため、業者選びをするときに苦労することは少ないでしょう。後は、間口が広く設計されていることも魅力です。静岡県の場合には、どちらかといえば寒さよりも夏場の暑さ対策の方が重要でした。
そこで、間口を広くすることにより風通しをよくして、結果的に不快感をおさえた造りにしています。そうすることで、住宅のリフォームがしやすいといったメリットがあるのです。ただし、耐震性に関しては、柱が少ないことにより若干弱くなるケースもあります。大きな地震に備えるとすれば、耐震性を強化した設計にすることが大切です。
戦前までは、日本で建築されていた建築工法の住宅がほとんどでした。しかし、戦後になると外国からたくさんの住宅に関する情報が入ってきたのです。具体的な内容の1つは、ツーバイフォーと呼ばれるものです。ツーバイフォーを積極的に取り入れているハウスメーカーは多く、そのハウスメーカーに依頼すれば比較的簡単にツーバイフォーの建築をしてくれるでしょう。
この建築工法の特徴があるとすれば、いわゆる大黒柱と呼ばれる柱を利用せず、すべて2インチと4インチの柱を利用していることです。これによって、大きな間口などを採用できないため風通しが悪くなりますが、その反面耐震性に強くなります。そのような視点に立つと、日本の環境にぴったりといえるかもしれません。
この建築方法で住宅を建築してくれる業者は近年増えてきているようです。もし、ツーバイフォーを利用したい場合には、建築業者選びが重要になります。輸入住宅などを積極的に建築してくれるところは、ツーバイフォーで建築している可能性が高いです。決して欠点がないわけではなく、耐震性に強い代わりにリフォームしにくいといった問題があります。多くの柱を使っているため、リフォームの中でも間取り変更に関しては制限を受けることになるでしょう。
静岡県でハウスメーカーに依頼して住宅を建築する場合、鉄骨造りや鉄筋コンクリートの住宅にしてみてもよいでしょう。また、従来からある従来工法と呼ばれるやり方で建築するのも無難な選択といえます。それ以外では、ツーバイフォーと呼ばれるやり方で建築をしている住宅も増えてきました。静岡県で住宅を建築したい、耐震性に優れたツーバイフォー工法を取り入れたい場合は、請け負っている業者に相談しましょう。